平成29年10月2日、えひめ国体(第72回国民体育大会)剣道競技会は大会2日目を迎え、午前中に少年男女の準決勝、決勝が行なわれ、両部門ともに愛媛が優勝を果たした。
◇少年男子 愛媛は前日から強豪との対戦が続いた。初戦は茨城、2回戦(準々決勝)はインターハイ優勝の高千穂高の選手4人を擁する宮崎と対戦、いずれも先鋒屋我、次鋒小阪、中堅政本が勝利を重ね4―1のスコアで快勝する。2日目の準決勝は順当に行けば九州学院高で固めた熊本との対戦となるところだったが、熊本は前日の2回戦で新潟に対し2―0とリードしながら後ろ3人が敗れるという形で、逆転負けを喫した。 迎えた準決勝も、屋我、小阪、政本が勝利を重ね、4-1で新潟を退けた。決勝は福岡との対戦。先鋒屋我が延長でメンを決めると、小阪は立ち上がり早々のひきドウ、さらにひきメンを決め一気に王手をかける。迎えた中堅戦、政本がひきメンを奪うと、対する水田も反撃を見せ一本になりそうな場面も多く作ったが旗は動かず、決勝も先鋒からの3連勝で優勝を決めた。優勝した愛媛は全員が帝京第五高の選手である。
決勝、次鋒阪本(愛媛)がひきメンを決める。二本勝ちを収めるとともに優勝に王手をかけた
優勝・愛媛 2位・福岡 3位・新潟 4位・静岡
◇少年女子
女子も初戦は男子と同じく茨城と対戦。インターハイ準決勝で愛媛の帝京第五が茨城の守谷に敗れており、両チームの選手が何人も出場している。しかし愛媛はインターハイ個人ベスト8の先鋒渡邊(松山北高)が二本勝ち、上段の瀬尾が二本勝ちで続くと、中堅岩中(ともに帝京第五高)も延長でメンを決め、結局5―0でリベンジを果たした。2回戦は新潟を5-0で下した。 準決勝ではインターハイ優勝の中村学園女子高の選手4人を擁する福岡と対戦。渡邊が延長で椎井からドウを奪い勝つと、次鋒瀬尾は大津にドウとメンを決め二本勝ち。中堅岩中も延長でメンを決め、あっさりと勝利を決めた(スコアは4―1)。決勝の相手は長崎との接戦を制した京都。二本勝ちこそなかったが渡邊、瀬尾、岩中とも確実に一本を奪い優勝を決めた。さらに二神、安田はともに二本勝ちで5―0と圧勝した。 インターハイ3位に入賞した帝京第五の選手3名(安田は個人2位)、個人ベスト8の渡邊、昨年度実績を残した二神(済美高)ら力のある選手が揃った愛媛だが、それ以上の力を発揮して圧勝を続けた。
決勝、中堅岩中(愛媛)は、松木のドウを返してがら空きのメンを痛打。この一本で勝利を収め優勝を決めた
優勝・愛媛 2位・京都 3位・福岡 4位・長崎
◇成年女子 1日に決勝までが行なわれた成年女子では、佐野李奈(西条市役所)、馬越千里(松山市役所)、松木千晶(丹原東中学校教員)というメンバー構成の愛媛が優勝を果たした。警視庁勢で固めた東京(阿部、正代、久木山)に対して3勝をあげるという見事なスタートを切ると、強豪岡山(髙馬、小津野、稲垣)にも先鋒、中堅が連勝で2―0の勝利を収める。 最大のヤマ場は長崎との準決勝、先鋒さのが山本に先制され、一度は追いつくが延長でメンを奪われ敗退した。しかし馬越、松木が奮起し、ともに二本勝ちを収めて逆転勝利を果たす。決勝では佐野が木塚にメン二本を決め勝利、馬越はドウを先取するといったんは追いつかれるが再びドウを奪って優勝を決めた。松木は二本を奪われ2―1という結果。
決勝、中堅馬越がひきドウを先取。このあとコテを奪われ追いつかれるが、再びドウを決めた
優勝・愛媛 2位・佐賀 3位・長崎 4位・兵庫
Source: 剣道日本
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平成29年10月2日、えひめ国体(第72回国民体育大会)剣道競技会は大会2日目を迎え、午前中に少年男女の準決勝、決勝が行なわれ、両部門ともに愛媛が優勝を果たした。
◇少年男子
愛媛は前日から強豪との対戦が続いた。初戦は茨城、2回戦(準々決勝)はインターハイ優勝の高千穂高の選手4人を擁する宮崎と対戦、いずれも先鋒屋我、次鋒小阪、中堅政本が勝利を重ね4―1のスコアで快勝する。2日目の準決勝は順当に行けば九州学院高で固めた熊本との対戦となるところだったが、熊本は前日の2回戦で新潟に対し2―0とリードしながら後ろ3人が敗れるという形で、逆転負けを喫した。
迎えた準決勝も、屋我、小阪、政本が勝利を重ね、4-1で新潟を退けた。決勝は福岡との対戦。先鋒屋我が延長でメンを決めると、小阪は立ち上がり早々のひきドウ、さらにひきメンを決め一気に王手をかける。迎えた中堅戦、政本がひきメンを奪うと、対する水田も反撃を見せ一本になりそうな場面も多く作ったが旗は動かず、決勝も先鋒からの3連勝で優勝を決めた。優勝した愛媛は全員が帝京第五高の選手である。
決勝、次鋒阪本(愛媛)がひきメンを決める。二本勝ちを収めるとともに優勝に王手をかけた
優勝・愛媛
2位・福岡
3位・新潟
4位・静岡
◇少年女子
女子も初戦は男子と同じく茨城と対戦。インターハイ準決勝で愛媛の帝京第五が茨城の守谷に敗れており、両チームの選手が何人も出場している。しかし愛媛はインターハイ個人ベスト8の先鋒渡邊(松山北高)が二本勝ち、上段の瀬尾が二本勝ちで続くと、中堅岩中(ともに帝京第五高)も延長でメンを決め、結局5―0でリベンジを果たした。2回戦は新潟を5-0で下した。
準決勝ではインターハイ優勝の中村学園女子高の選手4人を擁する福岡と対戦。渡邊が延長で椎井からドウを奪い勝つと、次鋒瀬尾は大津にドウとメンを決め二本勝ち。中堅岩中も延長でメンを決め、あっさりと勝利を決めた(スコアは4―1)。決勝の相手は長崎との接戦を制した京都。二本勝ちこそなかったが渡邊、瀬尾、岩中とも確実に一本を奪い優勝を決めた。さらに二神、安田はともに二本勝ちで5―0と圧勝した。
インターハイ3位に入賞した帝京第五の選手3名(安田は個人2位)、個人ベスト8の渡邊、昨年度実績を残した二神(済美高)ら力のある選手が揃った愛媛だが、それ以上の力を発揮して圧勝を続けた。
決勝、中堅岩中(愛媛)は、松木のドウを返してがら空きのメンを痛打。この一本で勝利を収め優勝を決めた
優勝・愛媛
2位・京都
3位・福岡
4位・長崎
◇成年女子
1日に決勝までが行なわれた成年女子では、佐野李奈(西条市役所)、馬越千里(松山市役所)、松木千晶(丹原東中学校教員)というメンバー構成の愛媛が優勝を果たした。警視庁勢で固めた東京(阿部、正代、久木山)に対して3勝をあげるという見事なスタートを切ると、強豪岡山(髙馬、小津野、稲垣)にも先鋒、中堅が連勝で2―0の勝利を収める。
最大のヤマ場は長崎との準決勝、先鋒さのが山本に先制され、一度は追いつくが延長でメンを奪われ敗退した。しかし馬越、松木が奮起し、ともに二本勝ちを収めて逆転勝利を果たす。決勝では佐野が木塚にメン二本を決め勝利、馬越はドウを先取するといったんは追いつかれるが再びドウを奪って優勝を決めた。松木は二本を奪われ2―1という結果。
決勝、中堅馬越がひきドウを先取。このあとコテを奪われ追いつかれるが、再びドウを決めた
優勝・愛媛
2位・佐賀
3位・長崎
4位・兵庫
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